[上海 18日 ロイター] - 汚職や腐敗を取り締まる中国共産党の中央規律検査委員会(CCDI)は18日、中国の新型コロナウイルスの感染を徹底的に抑える「ゼロコロナ政策」について、景気を低迷させるのではなく、浮揚効果があると指摘した。
他国が新型コロナ規制の緩和に動く中、中国はゼロコロナ政策を堅持しており、感染が発覚すれば直ちに感染経路を封じ込め、大規模検査を実施し、マスク着用を義務付けている。
一部のアナリストは、より感染力の強いオミクロン株は感染予防コストを大幅に引き上げ、国内のサプライチェーン(供給網)をさらに混乱させ、今年の経済成長率を押し下げると予想している。
一方、CCDIはウェブサイトに掲載した論説で、現行政策は感染者がいる地域を孤立させる一方で、それ以外の地域の活動は制限しないため、費用対効果があることが証明されていると説明した。
感染封じ込めに向けたより正確で対象を絞った措置により、新型コロナが経済および社会の発展に与える影響は軽減されたと指摘した。