[19日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は19日、ミュンヘン安全保障会議で演説し、ウクライナが新たな安全保障上の確約を得られるよう主要国の会議を開催すべきとの考えを示した。
また、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対し、ウクライナの加盟を望むかどうか立場を明確にするよう求めた。
ゼレンスキー氏は「世界が何十年も前に合意したルールはもはや機能しない。新たな脅威には通用せず、脅威の克服に有効ではない」と指摘。
世界の安全保障構造は「ほぼ壊れている」とし、ウクライナに新たな安全保障上の保証を提供するため、ロシアを含む国連安全保障理事会の常任理事国にドイツとトルコを加えた会議を開催するよう求めた。
また、ロシアによる攻撃が迫っていると西側諸国が確信しているなら、制裁を警告するのではなく発動すべきだと主張。攻撃が始まってから発動しても無意味だとした。
ゼレンスキー氏はさらに、ウクライナが欧州連合(EU)やNATOに加盟するのを望むかどうか各国は立場を明確にすべきだと強調。
ウクライナの加盟を望まないメンバーがいる、もしくは全メンバーがウクライナの加盟を望まないのであれば率直に表明すべきとした。