[ソウル 7日 ロイター] - 9日に大統領選を控える韓国で7日、選挙運動中だった与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が男に襲われ、病院に搬送された。
与党関係者がユーチューブにアップロードした動画によると、ソウルにいた宋代表は背後から近付いてきた伝統衣装姿の男に小さなハンマーで頭部を殴られた。
ロイターはこの動画を独自に確認することはできなかったが、党関係者によると、宋氏の容態は安定しており、容疑者は警察に拘束されているという。
大統領選は共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補と保守系最大野党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)候補の接戦となっている。
両候補は7日、李候補の選挙運動責任者でもある宋氏への襲撃を非難。同氏の早期回復を願うとした。
韓国の文在寅大統領はこの襲撃事件を「民主主義に対するテロ」と非難した。報道官が明らかにした。
襲撃事件は2日間にわたる期日前投票が5日に終了した後に発生。期日前投票は投票率が過去最高の37%近くに達したものの、新型コロナウイルス感染者が長時間待たされたり、一部有権者が記入済みの投票用紙を受け取ったりするなど、問題が発生した。