[シドニー 8日 ロイター] - ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が8日発表した2月の豪企業景況感指数は7ポイント上昇のプラス9だった。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染ペースが鈍化したことを受け、小売店に客足が戻ったほか、各業界で供給制約が緩和した。
企業信頼感指数は9ポイント上昇してプラス13になった。昨年12月にはマイナス12を付けていたが大幅に改善した。
売上高動向を示す指数は2ポイント上昇のプラス10となり、収益性を示す指数はプラス5に改善した。雇用指数は9ポイント上昇し、プラス8となった。
NABのチーフエコノミスト、アラン・オスター氏は、直近の感染拡大ピーク時に多くの人は感染による症状や隔離義務によって勤務ができなくなったが、その後の労働市場は回復していると指摘。
ただ、今回の調査はロシアによるウクライナ侵攻前にほとんど完了していたため、「紛争が信頼感にどれだけ大きな影響を与えるかを見守る必要がある」と述べた。