[上海 28日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、上海工場の生産を4日間停止する。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。市当局が27日、市内を2つの地区に分けて順番にロックダウン(都市封鎖)と住民のPCR検査を行うと発表したことを受けた。
従業員や部品メーカーに通知済みという。
関係筋の1人によると、テスラは当初、外部との接触を断つバブル方式で生産を継続しようと従業員を27日に呼び出した。だが、これら従業員のための設備などが不十分と判断し、同日夜に帰宅させたという。
テスラはすでに生産を停止したかどうかについてコメントを控えたが、ロイターに対する声明で、感染予防対策を常に最大限講じており、上海市の感染防止対策が今後の発展の基礎になると確信していると表明した。
上海市当局によると、ロックダウンは市内を流れる黄浦江を目安に2地域に分けて順番に実施される。
テスラの工場は浦東新区にあり、第1段階のロックダウン対象となる。この地域では28日朝にロックダウンが始まり、4月1日朝まで実施される。
テスラは3月中旬にも、新型コロナ検査のため、上海工場の生産を2日間停止した。