[ジョクジャカルタ(インドネシア) 28日 ロイター] - 主要20カ国・地域(G20)会合の議長国であるインドネシアのブディ保健相は28日、渡航の際の衛生手続きの標準化について、加盟国間で協議を開始したことを明らかにした。
G20保健相会議に合わせて記者会見し、世界中で旅行を再開するに当たってルールと技術を調和させることが重要と強調した。
会合では要件の標準化が話し合われている。ブディ氏の側近は、旅行者の新型コロナウイルスワクチンの接種状況を確認するグローバルウェブサイトを立ち上げる準備を進めていると明かした。
G20の全メンバーがこの計画を支持しているが、中国は「技術的な理由」でまだ参加しないと述べた。詳細な説明は控えた。
ブディ氏はインドネシアの標準化案について、承認されるワクチンや検査の種類など、各国の新型コロナ政策に従う必要があると指摘した。
世界保健機関(WHO)のデジタルヘルス技術部門の責任者ギャレット・メル氏は別の記者会見で、各国のワクチン接種証明書は互換性がないため、衛生に関する手続きの標準化が重要と指摘した。
標準化された認証システムは「他の国でも機能し、信頼され、検証可能であることが保証される」とし「現在これが課題となっている」と述べた。