[香港 30日 ロイター] - 香港の林鄭月娥行政長官は30日の記者会見で、香港政府が中国の厳格な「ゼロコロナ」感染対策の順守を掲げて続けていることで、世界的な金融拠点としての香港から「頭脳(人材)が流出しているのは疑いようがない」と述べた。
林鄭氏は「一部企業の上級幹部の一部は香港を離れている」と認めた。
一方で、自分はだれよりも香港の国際的な地位を評価していると強調。「最も重要なことは、香港は引き続き(金融拠点としての)優位性を維持しているということだ。感染が落ち着けば香港はさらに発展できる」と強気にコメントした。
香港では全域の「封鎖」措置や全員ウイルス検査などの実施を巡って、実際には政府当局者から矛盾するメッセージが出されていることも市民らの嫌気を誘い、この2か月で国外に出る動きが相次いでいる。