[ストックホルム 31日 ロイター] - スウェーデンの衣料品大手H&Mが31日発表した第1・四半期(12─2月)決算は、税引き前利益が市場予想を大幅に下回った。新型コロナウイルスの流行、供給網の問題、投資が重しとなった。
税引き前利益は2億8200万スウェーデンクローナ(3050万ドル)。前年同期は13億9000万クローナの赤字だった。リフィニティブがまとめた市場予想の10億4000万クローナを大幅に下回った。
利益は新型コロナ流行前の水準を依然として大きく下回っている。2020年第1・四半期は25億クローナの黒字だった。朝方のH&M株は8%下落。
同社は先に第1・四半期の売上高が前年比23%増だったことを明らかにしている。
3月1─28日の売上高は、現地通貨建てで6%の増加にとどまった。ロシアのウクライナ侵攻を受けて業務を停止したロシア、ベラルーシ、ウクライナを除くベースでは11%増。ロシアの売上高は昨年、全体の4%を占めた。