[東京 22日 ロイター] - ANAホールディングスは22日、22年3月期の連結最終損益を1450億円の赤字に下方修正すると発表した。従来予想は1000億円の損失だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、旅客需要が当初の想定を大きく下回った。
IBESがまとめたアナリスト10人の連結営業利益予想の平均値1116億円の損失を上回る赤字幅となった。連結売上高は1兆0600億円から1兆0200億円に、営業利益は1250億円から1750億円へと引き下げた。
オミクロン株の感染拡大に伴うまん延防止等重点措置の適用や日本での水際対策の徹底により、国内線・国際線ともに旅客需要が想定を下回った。固定費を中心にコスト削減に努めたものの、燃油価格高騰の影響を受けて、収入の落ち込みをカバーすることができなかった。