[26日 ロイター] - 米クレジットカード大手・ビザが26日に発表した1─3月期決算は、利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルス感染抑制策の緩和を受け消費が拡大する中、決済額が増加した。
決済額は17%増。クロスボーダー決済額は38%増加した。
アルフレッド・ケリー最高経営責任者(CEO)は「新型コロナのオミクロン変種株感染拡大による影響は短期間で終了し、昨年半ばに始まった世界的な景気回復が継続した」と述べた。
純利益は36億ドル(1株当たり1.7ドル)と、前年同期の30億ドル(同1.38ドル)から増加。リフィニティブがまとめた1株利益のアナリスト予想平均は1.65ドルだった。
ただ、営業費用は11%増の24億ドル。労働市場が引き締まる中、従業員報酬がかさんだ。
また、今年はインフレ高進や金利上昇、ロシアによるウクライナ侵攻が世界の成長見通しに影を落としており、ビザもウクライナ侵攻を受けて3月にロシア事業を停止。紛争により今年の収入は、約4%落ち込むと警告した。
ただ、現時点で欧州内の旅行に紛争による大きな影響は見られないという見方も示した。
決算発表を受け、ビザの株価は時間外取引で5%上昇した。