[ジュネーブ 3日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は3日、新型コロナウイルスワクチンの特許の一時放棄を巡り協議していた米国、欧州連合(EU)、インド、南アフリカが「成果文書」を準備したと発表した。
オコンジョイウェアラ氏は4者協議の調停役を務めており、6月までの最終合意に期待を示した。
ロイターに対し、WTO加盟164カ国が6月の主要会議までに提案を最終的に取りまとめ、承認することを望むとし、「これによって、議論が進むだろう。次のパンデミック(世界的大流行)や今回の感染再拡大にとり、非常に重要だ」と述べた。
成果文書は特許放棄の期間について3年または5年としており、依然として未決着の分野があることを示した。
全ての加盟国が最終的に合意する必要があり、4日にジュネーブで開催される非公開会合で議論する。