[上海 6日 ロイター] - 中国上海市の呉清副市長は6日、市内の新型コロナウイルス感染状況について、4月22日以降「減少傾向が続いている」との見解を示した。
記者会見で「上海の防疫状況は着実に改善しており、流行は効果的に抑制されている」と述べた。ただ、感染が再拡大する恐れがあり、規制は緩和できないとも発言。粘り強さが勝利につながるとの認識を示した。
上海では現在も多くの人がロックダウン(都市封鎖)下にある。リスクの高いとされる封鎖エリアに住んでいる人は230万人。相対的にリスクの低い「予防ゾーン」に住んでいるのは1667万人に上る。
予防ゾーンの住民は外出が認められることになっているが、ルール適用が一律ではなく、数週間にわたって陽性者が出ていない予防ゾーンの住民でも外出が認められないケースがあり、多く人が不満の声を上げている。
上海で5日に確認された無症状感染者は4024人で、前日の4390人から減少した。症状のある人は245人で、こちらも前日の261人を下回った。死者は12人。前日は13人だった。