[バンコク 6日 ロイター] - タイのタナコーン政府報道官は6日、今年は500万─1500万人の外国人観光客受け入れを見込んでいると明らかにした。昨年の42万8000人からは大きな改善となるが、新型コロナウイルス禍前の2019年の4000万人を大きく下回る。
タイは、国内総生産(GDP)の約12%を占める観光業界の回復を目指して移動規制緩和を進めており、最新の措置として5月1日から到着時の新型コロナ検査義務を撤廃した。
タナコーン報道官は、タイ政府観光庁(TAT)の予想を引用し、観光客による今年の支出は6300億バーツ(183億5000万ドル)─1兆2000億バーツとの見通しを示した。19年は1兆9100億バーツだった。
1─4月にタイを訪れた外国人観光客は74万2386人。タナコーン氏は、この数は今後大きく増えると予想。国内観光収入は約
6600億バーツに達する見込みと述べた。
ただ、タイ中央銀行のセタプット総裁は、観光産業がコロナ禍前の水準に戻るのは26年以降になる可能性があるとの見方を示した。