[ロンドン 28日 ロイター] - 英石油大手BPが発表した世界のエネルギーに関するリポートによると、2021年の世界の一次エネルギー消費量は5.8%増だった。新型コロナウイルス流行前の19年を1.3%上回った。このうち、化石燃料が82%を占めた。
石油の消費量は日量平均9690万バレルと、19年の水準を370万バレル下回った。航空業界で33%減ったことが要因。
天然ガスは5.3%増。19年の水準を上回る回復を見せ、過去最高となる4兆立方メートル超に達した。構成比は24%と、前年比横ばい。液化天然ガス(LNG)は5.6%増の5160億立方メートル。増加率は15年(20年を除く)以来の低水準となった。
石炭は6%超増。19年の水準をやや上回り、14年以来の高水準となった。中国とインドの消費が7割以上を占めた。
再生可能エネルギー(バイオ燃料を含み、水力発電は除く)は15%増。前年の伸び率(9%)から加速し、他の燃料を上回る増加幅となった。再生エネの好調な伸びで、化石燃料の消費は徐々に減少しているという。 温室効果ガスの排出量は5.7%増。
BPの首席エコノミストは、20年の二酸化炭素(CO2)排出の大幅な減少は一時的なものだったとの見方を示した。