[マドリード 30日 ロイター] - スペイン観光当局は30日、今夏に同国を訪れる観光客は新型コロナウイルス禍前の90%の水準に達すると予想されていると明らかにした。北欧から2019年を超える予約が入っているという。
当局者は「これまでのところ、インフレは今夏の需要を阻害していない。困難な中でも着実な回復が見られる」と述べ、今年はコロナ禍前に好調だった年に匹敵する活況が見込めると自信を示した。
旅行調査会社フォワードキーズによると、7・8月の旅行予約は19年の90%の水準に達している。確認済みの予約はスウェーデンがコロナ禍前の夏を約79%上回っているほか、デンマークは46%上回った。ドイツと英国からの旅行者も今後数カ月に19年水準を上回るとみられるほか、米国からの旅行者は4%減にとどまるという。
公式統計によると、スペイン行き航空機の輸送能力はコロナ禍前を8%下回る程度で、大規模な欠航はない。