[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア政府は7日、感染力の強い新型コロナウイルス・オミクロン株派生型「BA.4」と「BA.5」の広がりで入院患者が増加していることを受け、ワクチンの4回目接種対象を来週から拡大する方針を発表した。
両派生型はすでに数カ国で主流となっており、他のコロナ変異株よりも拡大ペースが速いことから専門家は入院や死亡の増加につながる可能性があると警告している。
バトラー保健相は記者会見で「(コロナの)パンデミック(世界的大流行)はまだ終わっていない。われわれは感染の第3波に突入しており、医療システムに大きな負担がかかっている」と述べた。
当局によると、オーストラリアでは現在約4000人が新型コロナに感染して入院している。オミクロン株を中心に感染が急拡大していた2月初旬以来の水準。
同相によると、予防接種諮問委員会が勧告を更新したことに伴い、来週11日から30歳以上の人が4回目接種を受けられるようになる。
これまでは65歳以上の高齢者など重症化リスクの高い人に限られていた。