[上海 10日 ロイター] - 上海市衛生当局は10日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の新たな亜種「BA.5.2.1」の感染事例が見つかったと発表した。
今月8日に浦東の金融街で確認され、海外から持ち込まれたケースに関連したものとしている。
中国政府が感染を徹底的に封じ込める厳格なゼロコロナ政策を進める中、上海市は6月初旬に約2カ月に及んだロックダウン(都市封鎖)を解除したが、新たな感染が確認されるとすぐに建物や敷地を閉鎖するなど、厳しい制限を続けている。
上海市衛生当局の幹部は会見で「市内で最近、市中感染の報告が相次いでおり、社会全体に感染が拡大するリスクは依然として非常に高い」と警告。市内の主要な地区の住民を対象に、新たな流行のリスクを制御するため、12日から14日の間に2回のコロナ検査を実施すると述べた。