[19日 ロイター] - 米疾病対策センター(CDC)は19日、バイオ医薬品会社ノババックス製の新型コロナウイルスワクチンについて、18歳以上への使用の推奨すると発表した。
ワレンスキーCDC所長は「米国の成人にとってワクチンの選択肢が広がる。これまでとは異なる技術に基づくワクチンを待っていた人もワクチン接種に参加できる」と表明した。
これに先立ち、CDCの「予防接種の実施に関する諮問委員会(ACIP)」は19日、ノババックス製の新型コロナワクチンについて、18歳以上への使用の推奨を全会一致で決定していた。
米政府は320万回分のノババックス製ワクチンを確保している。同社は19日の電子メールで、米食品医薬品局(FDA)から最初の出荷分について承認を得ており、数日以内に米政府向けに出荷する見通しだと説明した。
FDAは先週、ノババックス製ワクチンの成人向け使用を承認した。米国での新型コロナワクチンの承認は4種類目。
米国では成人の77%以上がモデルナ、ファイザー/ビオンテック、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種を完了している。
ノババックスのワクチンは「組み換えタンパク」ワクチンで、「メッセンジャーRNA(mRNA)」ワクチンよりも古い技術を採用しているため、ワクチンに懐疑的な人の間で接種が広がると同社は期待している。