[ニコシア 25日 ロイター] - 欧州委員会のキリアキデス委員(保健・衛生担当)は25日、欧州連合(EU)加盟国は秋から冬にかけての新型コロナウイルス流行に備える必要があると述べた。「懸念される感染の拡大」が見られるとしている。
同委員は新型コロナの流行は収束しておらず、油断している余裕はないとし「残念ながら複数の国で懸念される感染の拡大が見られる」と発言。
キプロスの国営ラジオに「われわれは過去2カ月間、秋と冬への準備を進めてきた。特に戦争、ウクライナ侵攻、インフレで悪影響を受けており、次の流行が経済・社会のさらなる負担になってはならないことをはっきり認識している」と述べた。
同委員によると、欧州委は加盟国に対し、60歳以上と病弱な人への追加接種を急ぐよう要請した。
「新たな感染の可能性に医療システムが対応できるよう、今は準備期間とすべきだ。季節性インフルエンザと重なる可能性もある」としている。