[パリ 26日 ロイター] - フランスの高級ブランド大手、LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)が発表した第2・四半期決算は、売上高が予想を上回った。厳格な新型コロナウイルス対策が続いた中国市場は低調だったが、米国で高級品需要が堅調だった。
第2・四半期の売上高は前年比19%増の187億3000万ユーロ(189億5000万ドル)と、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の171億3000万ユーロを上回った。
ギオニー最高財務責任者(CFO)は、3月中旬から導入されたロックダウン(都市封鎖)の影響で中国の売上高が2桁の大幅な落ち込みとなったと明らかにした。前四半期末にかけて中国市場は若干改善したものの、客足はまだ昨年水準をかなり下回っているとした。
一方、ドル高で欧州に旅行する米国人が増え、高級品販売が伸びていると説明。米経済の景気後退(リセッション)入り懸念が高まっているものの、今後の高級品需要について競合他社よりも楽観的な見方を示した。
「ルイ・ヴィトン」と「ディオール」を含むファッション・皮革製品部門の営業利益率は41.4%に改善した。
ワイン・スピリッツ部門の売上は30%増加、化粧品ブランドのセフォラを含む小売部門は20%増だった。