[デトロイト 27日 ロイター] - 米フォード・モーターは27日、予想を上回る第2・四半期純利益を発表したほか、通年の利益見通しを据え置いた。また、配当をパンデミック(新型コロナウイルス大流行)前の1株当たり0.15ドルに戻すと表明。株価は引け後の時間外取引で6.5%上昇した。
利益は小幅増の6億6700万ドル。調整後の非GAAP(一般会計原則)ベース1株利益は0.68ドルで、予想の0.45ドルおよび前年の0.13ドルを上回った。
売上高は400億ドル。サプライチェーン(供給網)問題で生産が減少した前年同期の268億ドルから大幅に増加した。
利益率の高い車種が業績をけん引。ただ、コモディティー(商品)コストなどの増加に圧迫されたという。同社は商品コストが通年で40億ドル増加するとしている。
ジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は「内燃機関(ICE)事業でコスト削減を行う」と表明。詳細については今後詰めるとし、内燃機関部門を中心に最大8000人削減する可能性があるとされた報道には直接言及しなかった。
第2・四半期のディーラーへの卸売出荷台数は前年比35%増。「業界に減速は見られない」(ジョン・ローラー最高財務責任者)という。