[パリ 28日 ロイター] - フランス化粧品大手ロレアルが28日発表した第2・四半期決算は、高級品・ファッション業界全般の減収トレンドに逆行し中国での売上高が増加した。化粧品市場の回復が寄与した。
全体の売上高は既存店ベースで93億1000万ユーロ(94億6000万ドル)と前年比13.4%増加。UBSによると、ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想の8.9%増を上回った。
中国の売上高は13%増加。多くの欧米ファッションブランドが新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に伴う店舗閉鎖や行動制限の影響で減収となる中、オンライン販売が売り上げの伸びに寄与した。
北米の既存店売上高は10.7%増加した。
ニコラ・イエロニムス最高経営責任者(CEO)は「今のところ、全てのカテゴリーで消費者の購入が続いている」とし、投入コスト上昇の影響軽減につながっていると述べた。
下期の業績見通しは不透明だとした上で「全体としてかなり自信を持っており楽観している」と語った。