[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリアのバトラー保健相は4日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA.4」と「BA.5」で加速した今冬の感染の波が、早期に最悪期を脱している可能性があるとの見方を示した。過去1週間は、入院者数が着実に減少しているという。
バトラー保健相はナイン・ニュースに対し「感染者増加ペースが明らかに鈍化し始めているもようで、一部の州ではおそらく減少、入院者数も減少している」と述べ「予想より早くピークに達したと静かに願っている」と述べた。
保健当局者らは、最新の波のピークは今月で、一部の州では感染者と入院者の増加ペースは月末までに鈍化する可能性があると予想していた。
公式統計によると、4日時点のコロナ入院者は約5000人だが、1週間前の最多記録となった5571人からは減少している。
これまでの累計感染者は950万人強、死者は1万2072人で、世界的なワクチン接種率の高さと感染流行初期の厳格な規制により諸外国をはるかに下回る水準となっている。