(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 11433.18(+186.45)
前営業日終値 11246.73(+140.88)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 2607.07(+34.52)
前営業日終値 2572.55(+40.40)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1209.11(+20.43)
前営業日終値 1188.68(+15.81)
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[ニューヨーク 15日 ロイター] 15日の米国株式市場は4日続伸して終了し
た。日米欧の主要中央銀行が年末越えとなる3カ月物ドル資金供給での協調行動に踏み切
ったことで、欧州債務危機により信用ひっ迫が引き起こされるとの懸念が和らいだことを
好感した。
主要中銀が協調行動を発表したことで、特に銀行株に買いが入り、主要株価3指数は1
%以上上昇した。
ダウ工業株30種<.DJI>終値は186.45ドル(1.66%)高の1万
1433.18ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は34.52ポイント(1.34%)高の2607.07。
S&P総合500種<.SPX>は20.43ポイント(1.72%)高の1209.11。
ロックウェル・グローバル・キャピタルの首席市場エコノミスト、ピーター・カルディ
ロ氏は「結局のところ、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)、および先進国は、
通貨ユーロは存続すること、ユーロ圏は崩壊しないこと、そしてギリシャのデフォルト
(債務不履行)は大方回避できるということを市場に納得させようと努めているというこ
とだろう」と述べた。
ギリシャがデフォルトに陥るとの懸念で、ここ数週間、株価は下落傾向にあった。こう
したなか、今週に入り欧州では政治、経済の両面から危機の収束に向けたコミットメント
が示され、ECBが15日に発表したドル資金供給での協調行動はその最新の動きとなる。
この日発表された米国の新規失業保険週間申請件数や米フィラデルフィア地区連銀の9
月の製造業業況指数などが予想より悪化したものの、欧州債務危機収束への期待が膨らん
だことで、株式相場には大きな影響は及ぼさなかった。
銀行株が買われ、S&P金融株指数<.GSPF>は2.6%上昇。バンク・オブ・アメリカ
(バンカメ)
ゼネラル・エレクトリック(GE)
一方、オンラインDVDレンタルのネットフリックス
3・四半期の契約数見通しを下方修正したことが嫌気された。
スイス銀大手のUBS
たとみられる同行のトレーダーがロンドンで逮捕されたと明らかにしたことで売りを浴び
た。
スマートフォン(多機能携帯電話)「ブラックベリー」のメーカーであるカナダのリサ
ーチ・イン・モーション(RIM)
想を下回ったことで、時間外取引で10.8%と急落した。
ニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は75
億株となり、前年平均の約76億株を若干下回った。