サイバーマンデー特売。最大60%引きInvestingPro特別セールを請求する

ソブリン債めぐる懸念や米雇用統計が圧迫する可能性=今週の米国株式市場

発行済 2010-02-01 07:32

 [ニューヨーク 31日 ロイター] 2月1日からの週の米国株式市場は、ソブリン債をめぐる懸念や米雇用市場に関するネガティブサプライズの可能性が圧迫要因になる見通し。1月はS&P総合500種の月間ベースの下落が過去約1年間で最大となり、今年の株式市場について暗い先行きを示した。

 企業決算はこれまでのところ、アナリスト予想を好調に上回っている。1日からの週にはエクソンモービルやユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)など大手企業が発表を控えている。投資家はこの良いトレンドが続き、政治的なリスクが高まっているとの懸念による影響を相殺することを期待している。

 米国による台湾への64億ドルの武器売却について、中国が週末に非難したことから、政治的なリスクが高まっているとの見方が出ている。中国は武器売却に関与する企業に制裁を科す方針を示した。

 今年は政治が株式市場の大きな下げ材料になっている。S&P総合500種<.SPX>は1月に3.7%下落した。投資家は現在、ギリシャの債務問題が、ユーロ圏での一連のソブリン債のデフォルトにつながり、景気回復が妨げられる可能性を懸念している。

 スタイフェル・ニコラウス・キャピタル・マーケッツのマネジングディレクター、デビッド・ルッツ氏は「ソブリン債に関しては特にユーロ圏の多くの国で多大な懸念がある」と指摘した。

 この週には一連の経済指標が発表されるが、5日の雇用統計が最も注目されよう。ロイター調査によると、1月の雇用統計では非農業部門雇用者数が5000人増加すると予想されている。12月と同様に非農業部門雇用者数が予想外に減少し、ネガティブサプライズとなった場合、市場の混乱につながる可能性がある。

 

 ベスポーク・インベストメント・グループによると、これまでのところ約500社の米企業が四半期決算を発表しており、このうち決算内容が予想を上回った企業の割合は73%と、過去2四半期の68%を上回っている。

 ただ、企業決算に対する明るい見通しは今回、株式市場の上昇につながっていない。ベスポークのデータによると、決算が予想を上回った企業の株価の平均上昇率はわずか0.8%。一方、予想を下回った企業の下落率は2.9%。

 1日にはエクソンモービル、2日にはUPSが決算を発表する。エクソンは1株利益が1.19ドル、UPSは0.73ドルになると予想されている。

 

原文参照番号[nN31161854](3000Xtraをご利用の場合、配信後24時間以上経過した記事でも380日以内であれば[ID:nN31161854]でご覧になれます。なお、契約の内容によっては、原文がご覧いただけない場合もあります)

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます