テキサス州の住民の間では、氷の入ったコップを落としたら、学校を休む理由になるという冗談が通じるほど、寒波が襲うことは珍しいとされる。
そうしたローン・スター・ステイト(テキサス州の意味)で2月、記録的な寒波とアイスストームにみまわれた。何百万人もの人々が1週間に渡る嵐の中で、氷点下の気温や通行不可能となった道路、水道管の破裂、数日間に渡る停電を経験した。2月中旬にはテキサス州の90%の電力を運用するERCOT(テキサス州電気信頼性評議会)は、電力網の多くを停止せざるを得なくなった。人々は家具を燃やしたり、服を着込んだりして寒さをしのいだ。