執筆：Yasin Ebrahim
Investing.com - Bitcoinは33,000ドルを下回ったことで、月曜日に買い殺到し、プラスに転じた。しかし投資家のセンチメントは、長期保有者がパンデミックの始まってから最大の損失を受けているため、弱気なままである。
BTC/USDは4.4%上昇し、36,868ドルで引けた。
ビットコインは11月のピーク時から52%の下落となり、2018年から2020年にかけての弱気相場以来、2番目にひどい売り圧力を受けている。FRBの金融引き締めに対する懸念から投資家がリスク資産を手放し、ビットコインも32,937ドルの安値に急落した。
ビットコインは激しく売られることが多いが、直近の低迷は活況だった暗号資産にとって常軌を超えたものである。「広範な投資家の認識やセンチメントを変える可能性がある」とGlassnode社は述べている。
「このような規模の下落は、2017年と2020-21年の強気の買いサイクルの調整局面でみられた20%から40%の下落幅よりも著しく高い 」と付け加えている。
ビットコインは、世界中の中央銀行が金融危機後の世界的な経済回復を図るために、金利を引き下げ、バランス・シートに資産を積み上げ、通貨安あるいは引き下げていた時代に誕生したものだ。
しかし、この追い風は終わりに近づいているようであり、ビットコインは新常態に直面している。
Metaco社の戦略的提携担当副社長Seamus Donoghue氏は、Investing.comとの最近のインタビューで、「過去数年間は、中央銀行やFRBのバランス・シートが爆発的に膨張させており、非常に有利な環境だった」と述べ、「しかし現在、彼らはより責任ある方法で行動する可能性がある」とも述べている。
しかしビットコイン信奉者、つまり長期保有者は、損失が積み重なっても、まだ匙を投げる準備ができていないようだ。
Glassnode社によると、「これは2020年3月の下落局面以来、損失を抱えた長期保有者数は最高であることを意味する。」
最近のビットコイン価格の乱高下は、しばしば注目を浴びているが、ブロックチェーン技術への関心や需要が低下していると誤解してはいけない。
「この技術は、既存の決済ネットワークよりも効率的であることが証明されており、決済分野での採用が進んでいる」と同氏は話す。
このような普及の流れは、やがて重要なネットワーク効果に拍車をかけ、ビットコインの長期的な価格を下支えすることになると思われる。
「ネットワークの成長は、より多くの人々がこの（暗号資産に）アクセスできるようになるにつれて、最終的に相場が底打ちするだろう...私は、ネットワークが本当に長期的に価格を動かすと思っている」と、同氏は付け加えた。
「私たちが直面している問題は、長期的な問題ではなく、2022年特有のものだ。しかし、根本的な成長、採用、トレンドは長期的には極めて強気でいいと思っている。」