Liz Lee
[北京 22日 ロイター] - 中国国家安全省は21日、外国人風のキャラクターがレアアース(希土類)を密かに採掘している様子を描いた漫画を対話アプリ「微信(ウィーチャット)」の公式アカウントに投稿した。国の戦略的金属が強欲な「海外組織」の脅威にさらされているとして警戒を示している。
漫画は不動産開発調査をしていると思われる集団による「疑わしい」探査と地図作成活動を安全保障担当官が暴く内容。具体的な外国の政府や機関の名前は明示していない。
漫画の中では警察官が「技術の飛躍的な発展に伴い、一部の一次鉱物は希少な戦略的資源となっている」「中国はこれら鉱物の豊富な資源を誇っている。海外組織はすでに目をつけている」と発言している。
同省からのコメントは得られていない。
中国共産党系メディア「環球時報」は、米国、日本、欧州連合(EU)などは長い間「中国のレアアース鉱物資源を欲しがっている」と指摘。南京大学の李白楊・助理教授(情報学)の話として、「彼らは目的を達成するために潜入、賄賂、スパイ行為にさえ手を染めている」と伝えた。