[ブリュッセル 17日 ロイター] - 米半導体大手ブロードコム は、米クラウド企業ヴィエムウェア(VMウェア)買収案を巡る競争上の懸念に対処するため、欧州連合(EU)当局に製品の相互運用可能性に関する是正策を提示した。事情を知る関係者が明らかにした。
欧州委員会の反トラスト当局に16日付で提案書を出した。欧州委は買収案に関する判断の期限を7月17日に延ばした。
欧州委は先月、ブロードコムがVMウェアの仮想化ソフトウエアと相互運用可能な一部のハードウエア部品で競争を阻害する可能性があると警告していた。
ブロードコムのホック・タン最高経営責任者(CEO)は今月、ブリュッセルの欧州委を訪問し、VMウェア買収がIT分野の競争に有益と直訴していた。
ブロードコムは17日、2023年度中にVWウェア買収を完了させるという目標を改めて表明。世界各地の規制当局への承認申請が進展しているとし、「欧州委が示した懸念に全面的に対処する提案を行った」と述べた。