[ニューデリー 23日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は23日、インドの将来の金利引き上げは慎重に調整されるべきとしたほか、外国為替市場への介入はボラティリティーの抑制に限定されるべきとの認識を示した。
インド中銀は5月以降、合わせて225ベーシスポイント(bp)の利上げを実施し、主要政策金利は約3年ぶりの高水準となっている。
IMFは4条協議報告書の中で「インフレ圧力は、政策引き締めへの適切なシフトにつながった」と指摘。その上で「追加的な引き締めは慎重に調整され、コミュニケーションを取るべきだ」とした。
今年度(2023年3月31日まで)のインフレ率を6.9%と予想し、物価上昇率は徐々に緩やかになると見込んだ。
見通しの弱さと金融引き締めを反映し、インドの経済成長は鈍化すると予想。今年度の成長率を6.8%、来年度は6.1%と予測した。