*15:05JST ワンプラ Research Memo(5):2023年8月期第2四半期累計業績は2ケタ増収(2)
■ワンダープラネット (TYO:4199)の業績動向
3. タイトル別の業績動向
(1) クラッシュフィーバー
「クラッシュフィーバー」は日本版、繁体字版、英語版によるグローバル展開を推進するとともに、同タイトルの中長期的な運営に取り組み、全世界ダウンロード数は1,400万を突破した。
2022年5月には「クラッシュフィーバー」の協業パートナーであるプラスユーとの業務提携を解消し、同社単独での運営に移行している。
第2四半期では、日本版が2022年12月から2023年1月に「7.5周年キャンペーン」を、2月に「魔法科高校の劣等生 来訪者編」とのコラボを開催した結果、第1四半期比で売上高、営業利益ともに大幅に増加し好調に推移した。
海外版も、オリジナルイベントや日本版イベント等を随時開催し、第1四半期比で増収増益となった。
(2) ジャンプチ ヒーローズ
「ジャンプチ ヒーローズ」は第2四半期では、2022年12月に日本版で「2,100万ダウンロードキャンペーン」を開催したものの、第1四半期比で減収となった一方で、費用削減を実施したことで増益となった。
繁体字版は、日本版のイベントを随時実施も、第1四半期比で減収、費用削減を実施したものの減益となった。
(3) アリスフィクション
「アリスフィクション」は、2022年7月に新規リリースした同社初のチャレンジとなる「世界同時運営」の自社開発タイトルである。
第2四半期では、2023年1月から2月に「初音ミク」コラボを、2月に「ハーフアニバーサリーキャンペーン」、「クラッシュフィーバー」コラボを開催したものの第1四半期比で売上高は減収となったが、大幅な費用削減を実施したことにより営業損失幅は縮小した。
なお、同社は会計上、アプリ・ゲームの新規開発費用を貸借対照表に資産計上せず期間費用としているため、新規開発時は費用先行となる一方、リリース後の減価償却負担や減損リスクは発生しない。
4. 2023年8月期第2四半期の財務状況
2023年8月期第2四半期末の流動資産は1,457百万円となり、前期末比775百万円減少した。
これは主に、2022年8月期第4四半期会計期間に比べ売上高が減少していることにより売掛金が374百万円減少したことや、2022年9月に社債の発行200百万円、2023年1月に第三者割当による新株式の発行427,700千円を行ったためで、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等の未払金の支払いを当第1四半期に行ったこと、また、四半期純損失の計上により現金及び預金が292百万円減少したことによる。
固定資産は714百万円となり、同52百万円減少した。
これは主に、減価償却により運営権が34百万円減少したことによる。
この結果、総資産は2,172百万円となり、同827百万円減少した。
流動負債は990百万円となり、前期末比830百万円減少した。
これは主に、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等により2022年8月期第4四半期会計期間に増加した未払金の支払いを行ったことにより、未払金が809百万円減少したことによる。
固定負債は670百万円となり、同81百万円減少した。
これは、1年内返済予定の長期借入金への振替により長期借入金が120百万円減少したことや、財務体質の強化を図り、中長期的な事業成長に向けた必要資金を確保することを目的とした資金調達を実施したことにより、社債が200百万円増加したものの、1年内償還予定の社債への振替により社債が161百万円減少したことによる。
この結果、負債合計は1,660百万円となり、同911百万円減少した。
純資産は511百万円となり、同84百万円増加した。
これは、四半期純損失の計上により、利益剰余金が349百万円減少したものの、新規開発タイトルに係る人件費・外注費に充当することを目的とした第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ216百万円増加したことによる。
なお、2023年1月にHappy Elements(株)を割当先とし、普通株式350,000株を新規発行する第三者割当を実施し財務面を強化した(詳細は後述)。
2023年8月期第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比632百万円減少し、570百万円となった。
営業活動の結果使用した資金は、664百万円となり、これは主に、売上債権の減少額374百万円があったものの、未払金の減少額809百万円、税引前四半期純損失の計上334百万円があったことによる。
投資活動の結果使用した資金は、365百万円となり、これは主に、定期預金の預入による支出340百万円があったことによる。
財務活動の結果獲得した資金は、397百万円となり、これは長期借入金の返済による支出128百万円、社債の償還による支出97百万円があったものの、株式の発行による収入424百万円、社債の発行による収入197百万円があったことによる。
なお同社は、2023年1月5日にHappy Elementsを割当先とし同社普通株式350,000株を新規発行する第三者割当を実施した。
調達資金の額は427百万円、手取概算額は418百万円となり、割当先となったHappy Elementsは、持株比率で第2位(持株比率約14%)となる大株主となった。
調達した資金は新規タイトル開発に係る人件費・外注費に充当し、今後の収益基盤の1つとなる新規タイトルの創出に繋げ、継続的な事業成長の足掛かりとして取り組んでいくとしている。
この第三者割当の実施により、2022年8月期末時点で427百万円(2022年11月末時点で189百万円)まで減少した純資産を補填し財務面の補強を図っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)
3. タイトル別の業績動向
(1) クラッシュフィーバー
「クラッシュフィーバー」は日本版、繁体字版、英語版によるグローバル展開を推進するとともに、同タイトルの中長期的な運営に取り組み、全世界ダウンロード数は1,400万を突破した。
2022年5月には「クラッシュフィーバー」の協業パートナーであるプラスユーとの業務提携を解消し、同社単独での運営に移行している。
第2四半期では、日本版が2022年12月から2023年1月に「7.5周年キャンペーン」を、2月に「魔法科高校の劣等生 来訪者編」とのコラボを開催した結果、第1四半期比で売上高、営業利益ともに大幅に増加し好調に推移した。
海外版も、オリジナルイベントや日本版イベント等を随時開催し、第1四半期比で増収増益となった。
(2) ジャンプチ ヒーローズ
「ジャンプチ ヒーローズ」は第2四半期では、2022年12月に日本版で「2,100万ダウンロードキャンペーン」を開催したものの、第1四半期比で減収となった一方で、費用削減を実施したことで増益となった。
繁体字版は、日本版のイベントを随時実施も、第1四半期比で減収、費用削減を実施したものの減益となった。
(3) アリスフィクション
「アリスフィクション」は、2022年7月に新規リリースした同社初のチャレンジとなる「世界同時運営」の自社開発タイトルである。
第2四半期では、2023年1月から2月に「初音ミク」コラボを、2月に「ハーフアニバーサリーキャンペーン」、「クラッシュフィーバー」コラボを開催したものの第1四半期比で売上高は減収となったが、大幅な費用削減を実施したことにより営業損失幅は縮小した。
なお、同社は会計上、アプリ・ゲームの新規開発費用を貸借対照表に資産計上せず期間費用としているため、新規開発時は費用先行となる一方、リリース後の減価償却負担や減損リスクは発生しない。
4. 2023年8月期第2四半期の財務状況
2023年8月期第2四半期末の流動資産は1,457百万円となり、前期末比775百万円減少した。
これは主に、2022年8月期第4四半期会計期間に比べ売上高が減少していることにより売掛金が374百万円減少したことや、2022年9月に社債の発行200百万円、2023年1月に第三者割当による新株式の発行427,700千円を行ったためで、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等の未払金の支払いを当第1四半期に行ったこと、また、四半期純損失の計上により現金及び預金が292百万円減少したことによる。
固定資産は714百万円となり、同52百万円減少した。
これは主に、減価償却により運営権が34百万円減少したことによる。
この結果、総資産は2,172百万円となり、同827百万円減少した。
流動負債は990百万円となり、前期末比830百万円減少した。
これは主に、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等により2022年8月期第4四半期会計期間に増加した未払金の支払いを行ったことにより、未払金が809百万円減少したことによる。
固定負債は670百万円となり、同81百万円減少した。
これは、1年内返済予定の長期借入金への振替により長期借入金が120百万円減少したことや、財務体質の強化を図り、中長期的な事業成長に向けた必要資金を確保することを目的とした資金調達を実施したことにより、社債が200百万円増加したものの、1年内償還予定の社債への振替により社債が161百万円減少したことによる。
この結果、負債合計は1,660百万円となり、同911百万円減少した。
純資産は511百万円となり、同84百万円増加した。
これは、四半期純損失の計上により、利益剰余金が349百万円減少したものの、新規開発タイトルに係る人件費・外注費に充当することを目的とした第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ216百万円増加したことによる。
なお、2023年1月にHappy Elements(株)を割当先とし、普通株式350,000株を新規発行する第三者割当を実施し財務面を強化した(詳細は後述)。
2023年8月期第2四半期末における現金及び現金同等物の残高は、前期末比632百万円減少し、570百万円となった。
営業活動の結果使用した資金は、664百万円となり、これは主に、売上債権の減少額374百万円があったものの、未払金の減少額809百万円、税引前四半期純損失の計上334百万円があったことによる。
投資活動の結果使用した資金は、365百万円となり、これは主に、定期預金の預入による支出340百万円があったことによる。
財務活動の結果獲得した資金は、397百万円となり、これは長期借入金の返済による支出128百万円、社債の償還による支出97百万円があったものの、株式の発行による収入424百万円、社債の発行による収入197百万円があったことによる。
なお同社は、2023年1月5日にHappy Elementsを割当先とし同社普通株式350,000株を新規発行する第三者割当を実施した。
調達資金の額は427百万円、手取概算額は418百万円となり、割当先となったHappy Elementsは、持株比率で第2位(持株比率約14%)となる大株主となった。
調達した資金は新規タイトル開発に係る人件費・外注費に充当し、今後の収益基盤の1つとなる新規タイトルの創出に繋げ、継続的な事業成長の足掛かりとして取り組んでいくとしている。
この第三者割当の実施により、2022年8月期末時点で427百万円(2022年11月末時点で189百万円)まで減少した純資産を補填し財務面の補強を図っている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 欠田耀介)