Iain Withers
[ロンドン 19日 ロイター] - 英銀ナットウエストは19日、イングランド銀行(英中央銀行)の銀行資本規制強化案が経済に悪影響を及ぼすという考えを表明した。
ケイティ・マリー最高財務責任者(CFO)はロンドンで行われた投資家向けイベントで、英国の案は厳しすぎると指摘した。
米国では当局の規制強化案に対する反発がより強く、連邦法に違反していると業界団体が批判している。
ナットウエストのハワード・デービス会長も中銀のイベントで、英国の銀行を「競争上不利な立場」に追い込むと懸念を表明。
「他国はバーゼルの影響を非常に警戒している。中小企業向け融資がより厳しく扱われた場合、ドイツが大騒ぎすることを考えてほしい」などと語った。
ライバル行2行の幹部らもロイターに対し、改革の緩和を求めていると明らかにした。
中銀は2025年1月発効予定の新たな銀行自己資本規制「バーゼル3」の残り部分を適用することで、20年代末までに各行の資本要件を約6%引き上げることになるとしている。