[マニラ 2日 ロイター] - フィリピン、米国、日本、英国、カナダは2日、フィリピン周辺海域で2週間の合同軍事演習を開始した。南シナ海で緊張が高まる中、海洋進出を活発化する中国をけん制する動きとなる。
訓練には1800人以上が参加する。フィリピン海軍によると、今年の合同演習「サマサマ」はルソン島南部で実施。対潜水艦戦や防空、捜索救助などの分野で海洋軍事演習を行う。
フィリピン海軍高官は演習開始に当たり「同盟国やパートナーの力を示し、積極的関与という点でサマサマは単なる軍事演習を超えている」と述べ、「永続的なパートナーシップとアジア太平洋地域の安全と安定に対する共通の取り組みの象徴だ」と語った。
米海軍第7艦隊のトーマス司令官は、フィリピンが領有権を主張する南シナ海の一部西フィリピン海について「全ての国が航行と活動の権利を持つことは重要だ」と強調した。