[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は反落。グーグルの持ち株会社アルファベットがさえない決算を受け急落し、相場を圧迫した。また、米債利回りの上昇を受け、金利が長期にわたり高水準に据え置かれるという懸念が再燃した。
S&P総合500種は終値で4200の節目を割り込んだ。ナスダック総合は金利動向に敏感な超大型銘柄に売りが先行したことから、2月21日以来の大幅な下落率を記録した。
フィラデルフィア半導体指数(SOX指数)は4.1%下落と、2022年12月22日以来の大幅安となった。
S&P500業種別のうち通信サービスは2月3日以来の大きな下落率を記録した。
アルファベットは前日夕に発表した第3・四半期決算でクラウド事業の売上高が市場予想に届かなかったことを嫌気して売られた。
カーソン・グループのチーフマーケットストラテジスト、ライアン・デトリック氏は「企業決算はまちまちの内容で頭痛の種になっている面もあるが、本当の問題は引き続き国債利回りで、低下する兆しがない」と指摘。
米10年債利回りは上昇。この日発表の9月新築一戸建て住宅販売戸数が増加し、住宅ローン金利が23年ぶりの高水準を付けたことを受け、高金利が長期化するとの懸念が強まった。
デトリック氏は「債券市場は景気の先行きがさらに良くなる可能性を察知している」と分析した。
個別銘柄ではマイクロソフトが3.1%上昇。前日夕に発表した7─9月期決算の予想を上回る内容を好感した。
航空宇宙・防衛大手ゼネラル・ダイナミクス(GD)は4.0%上昇。第3・四半期の大幅増収が材料。
引け後の時間外取引ではIBM とメタ・プラットフォームズが予想を上回る決算を受けて上昇している。
米取引所の合算出来高は107億1000万株。直近20営業日の平均は106億8000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.61対1の比率で上回った。ナスダックでも2.63対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33035.93 -105.45 -0.32 33203.53 33267.91 32989.72
前営業日終値 33141.38
ナスダック総合 12821.22 -318.65 -2.43 13039.86 13042.52 12804.30
前営業日終値 13139.88
S&P総合500種 4186.77 -60.91 -1.43 4232.42 4232.42 4181.42
前営業日終値 4247.68
ダウ輸送株20種 13890.32 -347.66 -2.44
ダウ公共株15種 820.88 +1.61 +0.20
フィラデルフィア半導体 3205.84 -138.10 -4.13
VIX指数 20.19 +1.22 +6.43
S&P一般消費財 1182.29 -29.10 -2.40
S&P素材 468.75 -5.41 -1.14
S&P工業 826.65 -10.63 -1.27
S&P主要消費財 717.99 +2.33 +0.33
S&P金融 534.02 -1.60 -0.30
S&P不動産 201.75 -4.26 -2.07
S&Pエネルギー 669.21 -1.06 -0.16
S&Pヘルスケア 1473.55 -13.34 -0.90
S&P通信サービス 218.40 -13.67 -5.89
S&P情報技術 2900.01 -34.83 -1.19
S&P公益事業 301.17 +1.45 +0.48
NYSE出来高 9.84億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 31005 - 235 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 30980 - 260 大阪比