24日の東京市場は波乱含みの相場展開になりそうだ。
21日の米国市場ではNYダウが500ドル超の下げとなり、シカゴ日経225先物清算値は大阪比460円安の18970円と19000円を割り込んできている。
日経平均の200日移動平均線は18988円処に位置しており、週初はこれを試しに行く波乱の展開から始まることになろう。
急ピッチの下げに対する売られ過ぎ感はあるが、リスク回避ムードのなか、目先的にはCTA(商品投資顧問)など短期筋の需給に振らされやすい。
積極的な買い方不在のなかではイレギュラー的な価格がつきやすく、まずは、明確なボトム形成を探ることになる。
引き続き中国の動向を睨みながらの展開になるほか、米国の9月利上げ観測等を睨みながら相場変動を見極めたいところである。
週末の下落では東証1部の値下がり数は1800を超え、全体の98%を占めていた。
これはアベノミクス以降では、初めてのことである。
この状況のなか、市場関係者の間では経済対策への思惑が必然的に高まる可能性はありそうだ。
なお、9月16-17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げの有無などが不透明要因としてくすぶることになる。
とはいえ、9月利上げの確度が高まる局面においては、今回の下げがセリングクライマックスになることも意識しておきたい。
さらに、日本については金融緩和政策の維持、東京五輪を控えてのインフラ需要や更なる拡大が期待されるインバウンド消費などを背景に、企業収益への見通しは明るい。
日経平均は昨年10月以来の200日移動平均線を割り込む可能性が高そうだが、いったんは押し目を拾うところだろう。