17日午前の東京外為市場ではドル・円は108円81銭付近。
米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言などを前に調整中心の取引となった。
ドル・円は、前日海外市場では109円台を維持したが、今日の東京市場では前日に引き続き本邦勢の売りが観測され、日経平均株価の下落を手がかりにドルは一時108円56銭まで下落。
その後、日銀が初めて実施した指値オぺにより長期金利の上昇を抑えられたことでドル買いが強まり、一時109円28銭まで切り返した。
日経平均のプラス圏浮上も、ドル買いを支援したもよう。
ただ、今晩予定されているイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言やる安倍首相とトランプ次期米大統領の会談が注目され、積極的には動きづらいようだ。
ランチタイムの日経平均先物はマイナス圏推移のため再び株安が見込まれものの、米12月利上げ期待を背景としたドル買い・円売りは続く見通しで、ドルは109円付近から大きく下げる展開は想定しにくい。
ここまでのドル・円の取引レンジは108円56銭から109円28銭、ユーロ・円は116円26銭から116円87銭、ユーロ・ドルは1.0689ドルから1.0715ドルで推移した。
【要人発言】
・黒田日銀総裁
「日本の金利上昇を容認することにはならない」
「米経済の成長率が加速すれば日本や世界経済にプラス」
・ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁
「世論の変化に合わせて政策の道筋を変更することはない」
・ドイツ連銀(金融安定報告書)
「ドイツの銀行は堅実だが収益性に苦しんでいるほか、リスクを甘く見積もっている」