■メタップスの業績動向と財務状況
(1)業績動向
a)売上高
売上高推移を見ると、既存事業の拡大や買収企業の業績が寄与したこともあり、2013年8月期から2016年8月期の3期間で約7倍と大幅に増収している特に、2016年8月期はペイデザインの買収効果や韓国事業の伸びもあり、前期比約2.2倍の8,886百万円の売上高を達成している
なお、四半期ごとの売上高推移を見ると、2016年8月期は4月に買収したペイデザインの効果が大きく、第3四半期以降に急激に売上高が増加しており、特に第4四半期は前年同期比約3倍の3,290百万円と大幅な伸びを見せている
b)売上総利益
売上総利益推移を見ると、2015年8月期はオフライン商材の扱いをはじめたことで売上総利益率が低下したが、2016年8月期は既存事業の売上総利益率改善効果と決済事業の急成長が寄与し、売上総利益率が上昇した加えて売上高が増加したこともあり、売上総利益は前期比約2.7倍の1,654百万円と大幅に増加した
また、四半期ごとの売上総利益推移を見ると2016年8月期の第1四半期、第2四半期の売上総利益率は前年同期を下回ったしかし、マーケティング事業の収益性が改善され、ペイデザインの業績が加味された第3四半期以降は売上総利益率が急上昇した売上高増加も加わり、第4四半期の売上総利益は前年同期比3.9倍の753百万円となっている
c)営業利益
本業での収益性を表す営業利益の推移を見ると、2014年8月期は488百万円の営業損失となっているが、2015年8月期は売上高増加にもかかわらず販管費が減少したことで営業利益は320百万円の損失まで改善した2016年8月期は収益性は改善したが、新規サービス開発のための先行投資が上回り、通期では310百万円の損失にとどまっている
なお、2016年8月期の四半期ごとの営業利益を見ると、ペイデザインの業績が含まれるようになった第3四半期以降に営業利益が急激に回復し、第4四半期は上場後初の営業利益を達成しており、収益力が急激に改善していることが分かる
(2)財務状況
2015年8月期は株式公開による資金調達で自己資本が増加したが、2016年8月期はペイデザインの買収に伴う預り金の増加で負債が増加したなお、2013年8月期から2016年8月期の間で自己資本比率は大きく変動したが、2016年8月期は2013年8月期に比べ約3ポイント上昇しており、財務上の安全性がやや改善した
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)
(1)業績動向
a)売上高
売上高推移を見ると、既存事業の拡大や買収企業の業績が寄与したこともあり、2013年8月期から2016年8月期の3期間で約7倍と大幅に増収している特に、2016年8月期はペイデザインの買収効果や韓国事業の伸びもあり、前期比約2.2倍の8,886百万円の売上高を達成している
なお、四半期ごとの売上高推移を見ると、2016年8月期は4月に買収したペイデザインの効果が大きく、第3四半期以降に急激に売上高が増加しており、特に第4四半期は前年同期比約3倍の3,290百万円と大幅な伸びを見せている
b)売上総利益
売上総利益推移を見ると、2015年8月期はオフライン商材の扱いをはじめたことで売上総利益率が低下したが、2016年8月期は既存事業の売上総利益率改善効果と決済事業の急成長が寄与し、売上総利益率が上昇した加えて売上高が増加したこともあり、売上総利益は前期比約2.7倍の1,654百万円と大幅に増加した
また、四半期ごとの売上総利益推移を見ると2016年8月期の第1四半期、第2四半期の売上総利益率は前年同期を下回ったしかし、マーケティング事業の収益性が改善され、ペイデザインの業績が加味された第3四半期以降は売上総利益率が急上昇した売上高増加も加わり、第4四半期の売上総利益は前年同期比3.9倍の753百万円となっている
c)営業利益
本業での収益性を表す営業利益の推移を見ると、2014年8月期は488百万円の営業損失となっているが、2015年8月期は売上高増加にもかかわらず販管費が減少したことで営業利益は320百万円の損失まで改善した2016年8月期は収益性は改善したが、新規サービス開発のための先行投資が上回り、通期では310百万円の損失にとどまっている
なお、2016年8月期の四半期ごとの営業利益を見ると、ペイデザインの業績が含まれるようになった第3四半期以降に営業利益が急激に回復し、第4四半期は上場後初の営業利益を達成しており、収益力が急激に改善していることが分かる
(2)財務状況
2015年8月期は株式公開による資金調達で自己資本が増加したが、2016年8月期はペイデザインの買収に伴う預り金の増加で負債が増加したなお、2013年8月期から2016年8月期の間で自己資本比率は大きく変動したが、2016年8月期は2013年8月期に比べ約3ポイント上昇しており、財務上の安全性がやや改善した
(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)