■今後の見通し
2. 2019年3月期以降の業績目標について
アクセル (T:6730)は2014年4月に中期経営計画を策定し、最終年度となる2019年3月期の経営目標値として売上高18,000百万円、ROE15%を掲げていた。
ただ、現在の遊技機器市場は業界自主規制の導入によって、計画策定時点よりも想定以上に市場環境が悪化しており、また今後においても「依存症対策」を目的とした法規制の改正等が実施されれば、その内容次第では遊技機器の需要動向も影響を受けることが想定されるため、長期的な業績計画の前提となる市場規模の見積もりが困難として、2019年3月期の経営目標を取り下げることとした。
仮に、遊技機市場が2019年3月期以降も今期推定の210万台から横ばいペースで続いたとすると、2019年3月期の売上高は2018年3月期比1割増収の110億円強、売上総利益ベースは1ケタ増益の40億円程度が見込まれる。
グラフィックスLSIの基板モジュール販売比率が28%まで上昇することやその他周辺LSIの拡大が増収増益要因となる。
営業利益は研究開発費の水準次第だが、現時点では減少することが見込まれているため2ケタ増益となり、ROEの水準は3%前後が予想される。
2019年3月期の後半からは次世代品である「AG6」が本格投入される予定で、現在取引のない新規顧客の開拓にも注力していく方針となっている。
このため、2020年3月期には市場シェアを57%まで引き上げていくことを目指している。
売上高としては140億円、売上総利益では40億円台前半の水準となり、ROEの水準は8%程度となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
2. 2019年3月期以降の業績目標について
アクセル (T:6730)は2014年4月に中期経営計画を策定し、最終年度となる2019年3月期の経営目標値として売上高18,000百万円、ROE15%を掲げていた。
ただ、現在の遊技機器市場は業界自主規制の導入によって、計画策定時点よりも想定以上に市場環境が悪化しており、また今後においても「依存症対策」を目的とした法規制の改正等が実施されれば、その内容次第では遊技機器の需要動向も影響を受けることが想定されるため、長期的な業績計画の前提となる市場規模の見積もりが困難として、2019年3月期の経営目標を取り下げることとした。
仮に、遊技機市場が2019年3月期以降も今期推定の210万台から横ばいペースで続いたとすると、2019年3月期の売上高は2018年3月期比1割増収の110億円強、売上総利益ベースは1ケタ増益の40億円程度が見込まれる。
グラフィックスLSIの基板モジュール販売比率が28%まで上昇することやその他周辺LSIの拡大が増収増益要因となる。
営業利益は研究開発費の水準次第だが、現時点では減少することが見込まれているため2ケタ増益となり、ROEの水準は3%前後が予想される。
2019年3月期の後半からは次世代品である「AG6」が本格投入される予定で、現在取引のない新規顧客の開拓にも注力していく方針となっている。
このため、2020年3月期には市場シェアを57%まで引き上げていくことを目指している。
売上高としては140億円、売上総利益では40億円台前半の水準となり、ROEの水準は8%程度となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)