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アライドアーキ Research Memo(9):既存事業、「CREADITS」や越境プロモーション事業により成長加速

発行済 2018-10-22 15:19
更新済 2018-10-22 15:20
アライドアーキ Research Memo(9):既存事業、「CREADITS」や越境プロモーション事業により成長加速
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■成長戦略

アライドアーキテクツ (T:6081)は、具体的な中期経営計画を公表していない。
同社が属するSNSマーケティング領域はまだ十分に確立されておらず、潜在的な需要が大きい一方、立ち上がりのペースが読めないことが理由と考えられる。
ただ、今後の方向性として、主力の国内SNS マーケティング事業の拡大のほか、海外子会社による「CREADITS®」や越境プロモーション事業によるグローバル展開により成長を加速するシナリオを描いている。
また、既存事業の成長に加えて、1)サービス強化型、2)販売網強化型、3)直接支援型の3つの方針に沿った提携戦略(M&Aや資本業務提携等)により非連続な成長を図る可能性も視野に入れている。


弊社では、国内SNSマーケティング事業は、大手企業による本格的なマーケティング活動を含めて、まだこれからの市場であることに加えて、市場が拡大するなかで優位性を発揮できる同社には大きな成長力があるものとみている。
特に、消費スタイルや市場ニーズの変化を捉えた「ファン・リレーションシップ・デザイン」構想を打ち立てたのは、サービスの進化や今後の事業拡大に向けた手応えとして捉えることができる。
また、革新的な事業モデルで世界シェアNo.1を目指す「CREADITS®」についても、今回の新モデルへの変更により成長に拍車がかかる可能性が高い。
一方、越境プロモーション事業については、本格的な業績貢献には時間を要するものの、ポテンシャルや具現性を高く評価している。
日本商品を買いたい中国の消費者と、中国市場に参入したい日本企業の双方からの需要が大きい上、中国最大規模のSNS「Weibo」グループとの提携は同社にとって大きなアドバンテージになるだろう。
引き続き、3つの成長軸の進捗をフォローしていきたい。



■株主還元

成長フェーズにあることから、しばらくは無配が継続する見通し
同社は配当方針として、「業績の推移を見据え、将来の事業の発展と経営基盤の強化のための内部留保に意を用いつつ、経営成績や配当性向等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当を維持する」ことを掲げているが、現在は成長過程にあり、内部留保の充実を優先させていることから、創業以来無配を継続している。


弊社でも、既存事業には大きな投資は想定されていないものの、越境プロモーションや「CREADITS®」を軸とした海外事業を含め、将来の成長に向けた事業機会は豊富に存在することから、ここで一気にプレゼンスを高めるためにも投資を優先することが株主利益の最大化につながるものとみている。
したがって、しばらくは配当という形での株主還元は見送られる可能性が高い。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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