[東京 26日 ロイター] - 米俳優レオナルド・ディカプリオ氏は、アマゾン地域の森林火災について「信じられないほど悲劇的」だと述べ、各国政府に一段の対応を呼び掛けた。
アマゾンは世界最大の熱帯雨林で、大量の二酸化炭素を吸収するため、地球温暖化阻止に重要と見なされている。地球の酸素の20%を作りだしているという。
ディカプリオ氏が慈善活動家のローレン・パウエル・ジョブズ氏やブライアン・シェス氏と設立した自然保護団体「アース・アライアンス」は25日、熱帯雨林保護を目的とした500万ドル(約5億2900万円)の緊急基金を設立した。
その翌日ディカプリオ氏は、出演映画のプレミア試写会のため来日し、ロイターに対し「世界的に大きな悲劇が起きている。それは気候変動と、アマゾンの森林火災だ。アマゾンは『地球の肺』であり、私たちの未来を守るために不可欠だ」と述べた。
ディカプリオ氏は2年前にブラジルを訪れており、この際に現地の部族と消火活動をした経験を踏まえ「これらの森林を保護するために大切なのは、その土地固有の文化を守ることだ」と付け加えた。
ブラジルでは今年7万8000件以上の山火事が発生しており、昨年1年間の件数のほぼ2倍。土地を農家や牧場主に売るため、森林を燃やす行為が非難されている。同国のボルソナロ政権は、十分な対策を取らなかったとして非難され、消火活動を支援するため軍を派遣することを決定した。