[ロンドン 1日 ロイター] - 債券電子取引を手掛けるトレードウェブが1日公表したデータによると、同社のプラットフォーム上で取引されるユーロ圏国債のうち、マイナス利回りの割合は10月時点で62%と、9月の69%から半年ぶりに低下した。マイナス利回りの額は4兆9700億ユーロ相当。
9月は2016年半ばのデータ開始以降で最高を記録していた。
10月は英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡り、強硬離脱の可能性が低下したとの見方などから国債利回りが上昇。ドイツ10年債利回り (DE10YT=RR)の伸びは月間で17ベーシスポイント(bp)と、昨年1月以降で最大となり、同30年債利回り (DE30YT=RR)もプラスに転じた。
投資適格社債では、マイナス利回りの割合は30%と、9月の34%から低下。8月は49%を記録していた。10月の額は1兆0300億ユーロ。