皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター高井ひろえの「マネックス証券の気になるレポート」です。
今週は米企業の決算、経済指標が多数予定されています。
米中第一段階合意の動向も注目されますね。
さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月14日に配信されました。
そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。
まず広木さんは、先週のマーケット展望で、『「日経平均の2万3000円台前半は拾い場ではないか。
なぜなら、米国とイランの軍事的な対立が強まっても、米国株相場に大きな影響はないからグローバルなリスクオフがずっと継続するような事態にはならないと思われる」と述べた』ことについて言及し、実際も『その通りの展開になった』と伝えています。
『結局、米国とイランの対立は激化せず、米国株は最高値を更新、日経平均も2万4000円台を再び伺う勢いだ』とのことです。
今週の注目材料としては、『米企業の決算、経済指標、そして米中第一段階合意の署名式』の3点を挙げています。
まず米企業の決算については、『14日のシティグループやJPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴを皮切りに、15日はバンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックス・グループ、16日にモルガン・スタンレーなど金融大手の決算発表が集中する』と説明しています。
経済指標については、『国内で14日の12月景気ウオッチャー調査、15日の12月の工作機械受注(速報値)、16日の11月機械受注が注目』としており、特に『先週は工作機械協会が今年の受注は前年並みとの見通しを発表しファナックなど機械株が動意づいたので、今週も機械関連に注目したい』と分析しています。
海外では『14日の中国12月貿易収支、15日の米地区連銀経済報告(ベージュブック)、16日の米12月小売売上高が注目』としているほか、『17日は中国の重要指標の集中発表日だ』と伝えており、『12月小売売上高、工業生産、都市部固定資産投資に加えて10~12月期GDPも発表される。
このところ中国景気の持ち直しで買われる銘柄も散見されることから大きな注目だろう』と指摘しています。
広木さんは、なかでも今週最大の注目イベントは『米中貿易協議の第1段階の正式合意』であると述べており、『中国の劉鶴副首相が週初に訪米し、15日にホワイトハウスで署名式に臨む』と伝えています。
ポイントは『合意文書の内容だ』と指摘し、『米政府の高官発言や発表文によると、第1段階合意には主に知財保護や技術移転の強要禁止などが盛り込まれるとのことだが、実際にはどういった内容になるのか注目される』と考察しています。
続けて、『加えて注目は、どんなビジネスの話が出るかだ』と指摘。
『ブルームバーグの報道によれば調印式には中国の劉鶴副首相率いる代表団のほか、両国の企業幹部も参加する。
中国人民銀行(中央銀行)の易綱総裁や鐘山商務相も出席するという』とのことで、『ポジティブな材料が出ることに期待したい』との見解を述べています。
最後に、今週の予想レンジについて『2万3500~2万4200円』とまとめています。
参考にしてみてくださいね。
高井ひろえの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを高井ひろえの見解で注目し、コメントしています。
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フィスコマーケットレポーター 高井ひろえ