[ワシントン 15日 ロイター] - 米労働省が15日発表した9月の輸入物価指数は前月比0.3%上昇した。石油を除く輸入物価が力強く伸び、ドルの弱含みが輸入物価を押し上げていることを示唆した。市場予想も0.3%上昇だった。
輸入物価には関税が含まれていない。8月の輸入物価は当初発表の0.9%上昇から1.0%上昇へ改定された。
9月の前年同月比は1.1%下落。8月は1.4%下落していた。
石油は前月比4.2%下落。石油を除く輸入物価は0.7%上昇した。8月は0.8%上昇していた。ドルは4月から9月の間に、米国の主要な貿易相手国の通貨に対して5.6%下落した。
石油を除く輸入物価が力強く伸びたほか、前日発表された卸売物価指数(PPI)も好調な伸びだったことは、最近みられる消費者物価指数(CPI)の鈍化が物価下落につながる可能性が低いことを示唆する。
食品は0.8%上昇。
中国からのモノの輸入物価は横ばいだった。8月は0.1%上昇していた。9月の前年同月比は横ばい。
資本財は0.1%上昇。自動車は0.2%値を上げた。自動車を除く消費財は0.1%伸びた。
輸出物価は0.6%上昇。非農産品と農産品が値を上げ全体水準を押し上げた。8月は0.5%上昇していた。9月の前年同月比は1.8%下落。8月は2.7%下落していた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201015T152437+0000