[5日 ロイター] - 米バイオ医薬品企業モデルナは5日、同社の新型コロナウイルスワクチンの2回目の接種を終えた40人を対象にした臨床試験(治験)で、同ワクチンか、南ア型変異株に対応するため開発中の新ワクチン候補のいずれかを3回目として接種した後、南ア型やブラジル型の変異株に対する抗体の増加を示す暫定データが得られたと発表した。
変異株でないコロナウイルスに対する抗体も増加したという。
治験は参加者の血中での抗体の水準を研究。どの変異株に対しても抗体の増加が示されたが、南ア型に対しては現行ワクチンより開発中のワクチン候補のほうが抗体を増やす反応が強かった。
モデルナによると、3回目接種の副反応はいずれも、これまでの治験で2回目の接種を終えた人について得られた報告と類似していた。
モデルナは現行ワクチンと開発中のワクチンを混合させたタイプも研究中で、このデータも近々公表できる見通し。
南ア型とブラジル型は現在接種されているワクチンに対する抵抗力が高いとみられている。