[東京 23日 ロイター] - auじぶん銀行・マークイットが23日発表した6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.5となり、5月の53.0から低下した。一方、サービス業PMIは47.2で、5月の46.5から若干改善した。
製造業PMIは2カ月連続の低下。生産が49.1となり、今年1月以来5カ月ぶりに50を割り込んだことなどが影響した。指数全体は雇用の上向きなどもあり、50を5カ月連続で超えた。
サービス業のPMIは2カ月ぶりに上昇したが、17カ月連続で50を下回った。サービス業全体では事業活動の悪化が続いていることを示している。
調査を委託されているIHSマークイットのエコノミストは、民間企業が5月よりも強い調子で今後1年間に業況が回復するだろうと楽観的な見方を示していると指摘した。新型コロナワクチンの接種加速で各種制限措置の緩和が進み、国内外の市場で需要が広く回復するという期待によるものだと分析している。