[ロンドン 29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のデータによると、5月の消費者向け融資は、昨年8月以降で初めて増加に転じた。
新型コロナウイルス対策の行動制限措置が解除され、景気回復の勢いが増していることが浮き彫りとなった。
消費者向け無担保融資は、ネットベースで前月比2億8000万ポンド(3億8766万ドル)増加。自動車ローンによる自動車の購入や個人ローンの利用が増えた。
ロイターがまとめた市場予想は、2億5000万ポンド弱の増加だった。
前月までの8カ月間は、外出を控え消費を抑制する家計が多く、消費者向け無担保融資は減少が続いていた。
5月の住宅ローン融資額はネットベースで前月比66億ポンド増と、予想を上回った。優遇税制措置を利用するため、住宅購入を急ぐ家計が目立った。
英住宅金融会社ネーションワイドが29日発表した6月の英住宅価格は、約16年ぶりの高い伸びになった。
5月の住宅ローン承認件数は8万7500件と、前月の8万6900件から小幅な増加にとどまった。ピークを付けた昨年11月の10万3200件を下回った。