[ロンドン 19日 ロイター] - 英不動産サイト、ライトムーブが発表したデータによると、国内の住宅売却希望価格は6月13日から7月10日までの期間に前月比で0.7%上昇と、同時期としては2007年以来の大幅な上昇となった。
市場に出回っている物件の不足が上昇を加速させ、平均売却価格は4カ月連続で過去最高を更新。過去6カ月では6.7%上昇している。
ライトムーブの不動産データ担当ディレクター、ティム・バニスター氏は、7月1日からの税制優遇縮小を前に各地で需要が高まり、6月の住宅販売件数は恐らく過去最高になったと分析。「購入希望者が選択可能な販売物件は過去最低まで狭まり、価格上昇が継続し、手持ち資金めいっぱいの購入が増えた」と指摘した。
ライトムーブによると、同社ウェブサイト上の不動産広告は国内不動産販売の95%をカバーしている。
イングランドと北アイルランドでは6月末まで、不動産購入額のうち初回50万ポンド(69万2000ドル)まで印紙税が減免された。適用対象額は7月から25万ポンドに縮小され、9月末が期限となっている。ウェールズでもより規模の小さい税制優遇が6月30日まで実施されていた。