[台北 20日 ロイター] - 台湾経済部が20日発表した6月の輸出受注は前年同月比31.1%増の537億3000万ドルと、市場予想を上回る伸びを示した。当局は、先端半導体への需要拡大や年末商戦をにらみ、台湾のハイテク製品の見通しは引き続き力強いとの認識を示した。
ロイター調査では、29.45%増と見込まれていた(予想中央値)。輸出受注が前年比で増加するのは16カ月連続。5月は34.5%増の522億9000万ドルだった。
経済部は、世界的な半導体不足を受けて、第5世代(5G)移動通信や半導体への需要が膨らんでいると指摘。
新型コロナウイルスの感染拡大により世界中でなお行動制限が敷かれる中、在宅勤務などを支えるラップトップなどの家電に対する需要が引き続き堅調としている。
6月の米国からの受注は前年比24%増で5月の28.1%増から鈍化。中国からの受注は36.7%増加し、5月の40%増から鈍化した。欧州からの受注は24.3%増、日本からの受注は28.4%増。