40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

英公的部門借り入れ、6月は減少 返済費は増加

発行済 2021-07-21 17:32
更新済 2021-07-21 18:09

[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が21日発表した6月の公的部門純借り入れ(国有銀行を除く)は228億ポンド(309億5000万ドル)と、新型コロナウイルスが猛威を振るっていた前年同期を55億ポンド下回った。

ロイターがまとめた市場予想は216億ポンドだった。

4-6月の借り入れは、前年同期比約40%減の695億ポンド。前年同期は、新型コロナ対策で借り入れ額が過去最大に達していた。

昨年度(2021年3月まで)の借り入れは、国内総生産(GDP)比14.2%と、対GDP比で戦後最大だった。

KPMGのエコノミスト、マイケル・ステルマッチ氏は「今年の借り入れが、OBR(予算責任局)の最新予測を下回るとの見方を変えていない。ただ、われわれは、まだ苦境から脱しておらず、最近の新型コロナ感染拡大を受けて、年内に一部の産業がさらに制限措置の対象になるリスクがある」と述べた。

シンクタンクの財政研究所(IFS)は、シティのエコノミストと共同執筆したリポートで、今年度の借り入れがGDP比9.3%に減少すると予想した。3月時点の政府予測を300億ポンド下回っているものの、過去3番目の高水準となる。

ONSによると、6月の債務返済費用は87億ポンドと、記録的な水準に達した。小売物価の上昇が主因という。

返済費用には、実際の利払い費に加えて、物価連動国債の将来の償還価値にインフレ分を上乗せする費用が含まれている。

ただ、返済費用は歴史的に見て対GDP比で依然として低く、多くのエコノミストは、景気の回復ペースが財政健全化の鍵を握ると指摘している。

キャピタル・エコノミクスのルース・グレゴリー氏は「財政の立て直しでは、財政引き締めよりも、景気のほうが大きな効果を発揮し得る」と述べた。

スナク財務相は財政の立て直しに着手し、持続可能な軌道に乗せたいと考えている。

英国の公的債務残高は6月時点で2兆2180億ポンドと、対GDP比99.7%に達した。これは1961年3月以来の高水準。

一時帰休対策と不動産購入に対する優遇税制は、段階的に縮小されており、失業者・低所得者向けの主要給付金の上乗せも10月1日で廃止する。海外援助も縮小されている。

スナク財務相は年内に歳出を見直す予定。

IFSは、財政の短期的な見通しは3月時点よりも良好だが、長期的には、増税をしない限り、一部の省庁の予算が削減されるとの見通しを示した。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます