[北京 22日 ロイター] - 中国の韓正副首相は22日、不動産市場を短期的な景気刺激策として活用することはないと述べ、当局の現行スタンスを確認した。不動産市場に関する会議での発言を国営テレビが伝えた。
地方政府は不動産開発業者の資金調達について銀行融資を含めて厳しく管理し、土地の価格設定メカニズムを改善すべきだとも述べた。
また、中国は主要都市の住宅問題を解決し、健全な賃料メカニズムを確立し、都市の状況に応じて手頃な賃貸住宅の開発を加速させることを目指しているとした。
中国の不動産市場は新型コロナウイルス危機から急速に回復しており、金融リスクや過熱への懸念が高まっている。当局は昨年終盤に債務増大に歯止めを掛ける措置など不動産市場抑制策の強化に乗り出した。
こうした対策を受け、6月の主要70都市の新築住宅平均価格は4月以来の低い伸びとなった。6月の不動産投資も今年最低の伸びを記録した。